LEWITT DGT 650 レビュー #高音質USBマイク
LEWITTのモバイルレコーディング用・USBステレオマイク
オーストリアのマイクブランドLEWITT。
その中で異彩を放つUSBマイクがDGT650。
DGT450という下位機種もありましたが、生産完了となっています。
いわゆるデジタルマイクという位置付けで、MacやPC、iPhoneやiPadとつないで使用します。
間に小さなインターフェースを挟むため、デジタル端子のコンデンサーマイクとオーディオインターフェースのセットと考えていいでしょう。
オフィシャルでもそういった扱いになっています。
USBマイクやiPhone用マイクは多くのメーカーから出ていて、DGT650のようにインターフェースを挟んだりせず、直接つなげられるものがほとんどだと思います。
そんな中、DGT650はどんな要求に適しているのかというと、
- できるだけ手軽に、かつ、いい音で録りたい
という一点に尽きると思います。
一見、マイクもインターフェースも持っていない初心者向けのように見えますが、ハイパスフィルターやパッド、指向性も変えられるなど、コンデンサーマイクというものに触れたことのない人には若干ハードルが高いです。
保管など、管理もある程度気を使う必要があり、値段も高額なので気軽にポンポン使える感じではありません(扱い方を知っている人はポンポン使えますが...)。
マニュアルも非常にあっさりしています。
ある程度そういった知識がないと、手に余るでしょう。
そのため本当にお手軽なマイクでは満足のいかない、かつ本気で録ろうとすると準備に手間も時間もかかるし面倒、というちょっとわがままな層にうってつけのマイクです。笑
実際の音は非常にいい感触です。
XYなので、自然と距離感のある音像で録れます。
変なピークなどもなく、ちょうどいい、と感じられる音です。
逆に言うと、いわゆるLEWITTの近めの音像では録れません。
丸みのあるAKGというんでしょうか。
本機は単一指向に変更することも可能ですが、その場合も単純に言えば音の回り込みがなくなるだけで、サウンドの傾向は一緒です。
その距離感が好きになれるかどうか、ですね。
例えば、デモやリハーサル、ライブの記録といった目的であれば、置く位置さえ決まれば、何も加工する必要のない「いい感じの音」で収録できます。
iPhoneのカメラアプリで動画を撮影するときも、ちゃんとこのマイクが動作してくれるので、インスタグラムやYouTubeにささっと高音質のものをアップするのにもいいでしょう。
その辺りにどのくらい予算を当てられるかが、導入の判断軸になると思います。
残念なのは、電池残量が表示されないため、バッテリーがどのくらいで切れるのかがわからないということ。
バッテリーの使用可能時間は最大3時間。
短めのリハーサルや、ワンマンライブぎりぎりくらいでしょうか。
そのため、長時間iPhoneやiPadで録音するときは充電しながら使用するのが基本スタイルになります。
個人的には、バッテリーの寿命がきたらメーカーに送らなければいけないのが地味に面倒だなーと思います。
iPhoneで慣れてしまっているせいか、バッテリー交換で1週間とか待ちたくないな...と。
同梱物はこれ以外にマニュアルなど紙資料です。
ショックマウントや三脚が付いているのは非常に助かります。
欲を言えばモバイル用のソフトケースや、充電用のUSBミニケーブルと充電器が付いていたら言うことなしでした。
手放しでおすすめできるマイクではありませんが、音はいいマイク。
購入を悩んでいる方の参考になれば幸いです。
[rakuten:rockonline:10000600:detail]
[rakuten:reckb:10045318:detail]
【正規輸入品】 Lewitt DGT 650 オールインワンUSBレコーディング・システム DGT650
- 出版社/メーカー: Lewitt
- 発売日: 2015/02/14
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
[rakuten:reckb:10052544:detail]
[rakuten:ikebe:10047250:detail]
[rakuten:reckb:10059209:detail]