MUREADER’s blog

DAW、プラグイン、音楽機材などDTMの話が多めです。

Apogee Control Remote レビュー 【Element】

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Apogee Control Remote

Apogee Control Remoteって実際どうなの?っていう話

Apogee SymphonyやEnsemble、そしてElementシリーズを買おうというときにちょこちょこ顔を出してくる、Apogee Control Remote。

要はアポジー・リモコンですね。

なんせ24,000円もする製品なので、大いに悩むところだと思います。

私が使用しているのはElement 88ですが、SymphonyやEnsembleをお持ちの方や購入を考えている方も基本は変わりません。

(注:OneやDuet、QuartetでWindowsユーザも若干増えたかもしれませんが、ElementはMacのみの対応ですのでご注意ください)

 

で、結論から先に言うと便利だけどちょっと高いかも...という印象です。

逆に言うと、多少値が張るものの導入すれば間違いなく便利になる、とも言えます。

正反対のニュアンスで申し訳ないのですが、快適さを取るか、割り切るか、が判断の基準になると思います。

ElementやEnsemble、Symphonyをこれから購入する予定の方は、キャンペーンでよく無料特典で付いてくることがあるので、それを狙うのもいいかもしれません。

無料なら、あったほうがいいです。絶対。笑

 

Apogee Control Remoteのさわり心地

リモコン本体は、ある程度の重さがあってしっかりした作りになっています。

各種ボタンもすぐにへたるということはない、しっかりと押す感触です。

コントロール・ノブは回転にカチカチ感(クリクリ感?)があるステップ式のタイプになっていて、どれだけ回しているかというのを感じながら操作できます。かなり軽めのステップで、回して音が鳴るということもありません。

UAApollo TwinやAudientのiD44などはステップがないタイプですが、ステップの有無は結構感覚的に違うなと、使ってみて感じました。

どれだけ回しているかが体でわかるのは意外と大きいです。

個人的にはもう少し重めだとよかったのですが。

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Element Control Getting Started

Element Control Macについて

このレビューをお読みの方はご存知かと思いますが、Elementシリーズのハードウェア本体には、ツマミなどの操作子が一切ありません。

そのため、Elementは入力のゲイン調整やアウトプットの選択、ミュートなどすべてをElement Control Macというアプリ上で行います。

このアプリ自体は、いわゆるインターフェース付属のミキサーorルーティング・アプリとして、過不足なく使いやすいものになっています。使用環境を想定したプリセットも6つ用意されています。

当たり前ですが、ツマミがあればできそうなことはすべてできるようになっていますし、何よりその都度本体に触らなくていいというのは意外と楽だったります。

視点を変える必要がない、というのは思った以上に快適です。

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Remote Control Assignments

Control Remoteに機能をアサインする

Element Controlの左上にあるスピーカーのアイコンをクリックすると、Remote Control Assginmentsというポップアップウィンドウが出てきます。

これがControl Remoteと対応していて、8つのボタンと“ホイールを押したとき”、計9つの機能をアサインする(割り当てる)ことができます。ボタンも1〜4、A〜Dと表記がありますが、割り当てられるものはどれも変わりません。Control Knobの回転に機能をアサインすることはできません。

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Function List

ちょっと画像が長くてすみません。アサインできる機能の一覧です。こんな感じでミュートや48Vファンタムなどの機能を好きなボタンに割り当てられます。機能によってはショートカットとも言えるでしょう。

これもアサインしたい機能は基本的に揃っているのですが、欲を言えばApogee Controlを立ち上げる・画面に出す(Launch Apogee Control)の機能は画面から引っ込める機能も含めてほしかったな、という細かい要望はあったりします。(まあ「⌘+H」でできるんですけどね...)

ともかく、そんなことを言っているとあっという間にボタンが足りなくなってくるので、そのあたりが悩ましいところでもあります。

 

ちなみにMute Panicはアウトプットをすべてミュートする機能です。

Mute All Outputsはすべてのアウトプットのミュート・オンオフができるのに対し、Mute Panicはミュート・オンだけで解除はできない、という違いがあります。

必要な場面に遭遇していないので、なかなか謎な機能だったりします。

もしかすると、このあたりはSymohonyで生きてきたりするのかもしれません。

 

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Element Control Mobile for iOS

まとめ〜Element Control Mobile for iOSという選択肢も

ざっと駆け足でレビューしてみましたが、あると実際便利です。

買って後悔する、ということもないでしょう。

 

その前に、ElementやEnsembleにはiPhoneアプリ(無償)も用意されているので、それで事足りるかどうか検証してみるのが、いちばんかもしれません。

このアプリ自体は、“画面のせまいElement Control Mac”といった立ち位置で、モバイルレコーディングなどではむしろControl Remoteよりも使い勝手がいいです。ワイヤレスなので当たり前ですね。笑

最初に設定をすれば、あとは立ち上げた際にいつでも自動認識してくれます。

逆に、Control Remoteのように機能をアサインしたりはできません。

 

Control Remoteの導入にあたっては

  • 日常的にElementを使用するかどうか
  • ショートカット機能がほしいかどうか
  • 配線(USB)がひとつ増えてもいいかどうか
  • リモコンを置くスペースが増えてもいいかどうか

を踏まえ、価格と天秤にかけながら判断されるとよいのではないでしょうか。

 

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