MUREADER’s blog

MUREADER(MUSIC+READER)は音楽を中心に、ライトに深く読み解くブログです。

【7/10まで】Arturia V Collection5が50%セール中。【MOOG | PROPHET】

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Arturia V Collection5が再び50%セール。

ヴィンテージ・シンセ、キーボードを網羅したコレクション、Arturia V Collection5が50%OFFセールを開始。

5月にNative Instrumentsとのコラボセールがあったばかりですが、購入できなかった人には嬉しいニュースですね。

7/10までの期間限定となっています。

 

現状は海外のみのキャンペーンですが(日本からも購入可能)、近日中に日本でも開始されるのかもしれません。要注目です。

 

Arturia オフィシャルサイト キャンペーンページ(英語)

Arturia - The Sound Constellation

 

初のオーディオ・インターフェース、Audio Fuseもリリースされ、相変わらず攻めている印象です。

ソフト、ハードともにこれからも期待です。

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【Jazz理論】ジャズを学ぶならこれ!おすすめサイト7選。【まとめ】

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WEBでジャズを学べる時代です。

ジャズ理論などを無料で学べるおすすめサイトのまとめです。

日本語や日本人がやっているものはまだまだ少なく、海外のものが多くなりますが、内容がわかれば英語はそんなに障害にならないなと感じました。動画は特に。文章でも意味はネットで調べられますし。オンラインでジャズセオリーを学習できる時代がいつの間にかやってきていました。

それではさっそく、いってみましょう!

 

1.Learn Jazz Standards(英語)

www.learnjazzstandards.com

ニューヨークのジャズ・ミュージシャン、先生でもある Brent Vaarstra(ブレント・ヴァーストラと読むんでしょうか...)さんがやっているサイト。

ジャズの基本から学ぶことができるので、初心者の人にもおすすめです。

 

メルマガに登録すると、定期的に記事のお知らせなどがくるのでそれも便利です。

Facebookも頻繁に更新されるので、そちらでもいいかもしれません。

無料でもらえるe-Bookなどもあります(内容はたいしたことないですが...)。

YouTubeには一緒に演奏する練習音源や、Lick(短いフレーズ)、ポッドキャストが掲載されています。

 

2.THE SAX ONLINE(日本語)

www.alsoj.net

日本語サイトです。

サックス専門の情報サイトとして有名ですね。

サイト内に、理論を学べる連載などがあります。

www.alsoj.net

www.alsoj.net

 

3.Jeff Schneider Making Music and teaching you how(英語)

www.youtube.com

ジェフ・シュナイダーさんのジャズ・ティップスYouTubeチャンネル。

Lickなどがどれも短くまとまられていて、内容的にも重くないため、ちょこっと空いた時間に見られるのが良いです。

動画も本人もオシャレで、堅苦しくないのが素敵。

毎日ひとつ見ています。

 

 

4.Inside Piano Video Tutorials(英語)

insidepiano.com

イタリアの作曲家、プロデューサー、教師のFederico D'Antoni(フェデリコ・ダントーニ?)さんのサイト。

YouTubeチャンネルもあり、動画をみるだけならそちらがおすすめ。

今はもう更新されていませんが、初歩から一歩踏み込んだ内容で、いろんな応用の仕方が見えてくる動画です。止まることなくどんどん進んでいくので、頻繁に一時停止する必要があります。笑

www.youtube.com

 

5.MangoldProject(英語)

www.youtube.com

いろいろなコード・ボイシングのパターン集といった感じのYouTubeチャンネル。

内容も簡単なものが多いので、ボイシングのパターンなどを増やしたい時に参考になります。ジャズの理論というと、どうしてもスケールに意識がいってしまいがちですが、同じようにハーモニーもすごく大事です。4のInside Pianoaでもそういった動画がありますが、ハーモニーを中心に扱ってくれているところがあるのは助かります。

もちろん、ハーモニー以外のものもあります。

まあ、腕前はなんとも...ですが、時々出てくる猫にほんわかしましょう。

 

6.David Magyel(英語)

www.youtube.com

常に弾いているものが楽譜で表示されるので、非常に便利です。

初歩というよりは、それを理解している人向けのいろんな「型」を集中的に教えてくれる動画です。

 

7.Jazz Guitar Blog(日本語)

jazzguitarspot.com

おもしろく、ためになる記事などがよくシェアされているジャズギター・ブログ。

理論も扱われていますし、他の記事もおもしろいです。

学ぶとき、息を抜くとき、どちらにもおすすめです。

 

 

【番外編】

Berklee College of Music(英語)

www.youtube.com

ジャズを志すなら誰もが意識するバークリー音楽院

ご存知の方も多いと思いますが、バークリーのYouTubeチャンネルもあります。

いや...もうみなさんハイスペックすぎて引きますね。笑

自分に喝を入れるためにもおすすめです。

 

Keybord Magazine Online(英語)

KeyboardMag.com Online Community for Keys, Boards, Gear, Lessons, News, Video, Tabs & Chords > Home

日本のキーボードマガジンではなく、海外のキーボードマガジンです。

正直、追いかける気にならない量ですが、海外で話題になっているものを知ることができるので、便利ですね。

 

 

以上、ざっとまとめてみましたが、おすすめなのは1.Learn Jazz Standardsを軸にして、3.Jeff Schneiderでリックをストックしつつ、ピアノであれば4.Inside Piano Video Tutorialや6.David Magyelをやって、広げていくというのがいいんじゃないでしょうか。

この内容がほぼほぼできる、あるいは理解できるというレベルになれば、耳コピをしたり、独学でやっていく力は身についていると思います。

 

 

どうしても本で学びたい...という方に

ちなみに、どうしても本で学びたい!という方にはこちらがおすすめです。

所有しているものの中から良いと思えるものをピックアップしました。

買いすぎですね。

 

1.マークレヴィン・ザ・ジャズ・セオリー 

一生付き合えるジャズ理論書。厚さも一生分。笑

基本的なジャズ理論なら、これ1冊あれば他にはいりません。

マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー

マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー

 
 

 

 2.マークレヴィン・ザ・ジャズピアノブック

上記のピアノ特化版。どちらがおすすめかと聞かれれば、1です。

マークレヴィン ザジャズピアノブック

マークレヴィン ザジャズピアノブック

 
 

 

3.ジャズ・スタンダード・セオリー

CDもついていて、ジャズ理論のトピックを学ぶのに良いです。

これにしばられない、というのと、これで全て学んだ気にならない、というところを意識していれば、多くのことが学べる良著です。 

 

 

4.水野式 アドリブに役立つ曲のコード・スケール・アナライズ 

スケールはわかったけど、実際どこに何を使えばいいの?という人におすすめ。

良い足がかりになる本です。

水野式 アドリブに役立つ曲のコード・スケール・アナライズ

水野式 アドリブに役立つ曲のコード・スケール・アナライズ

 
 

 

5.ペンタトニック・コンセプト完全マニュアル 

ペンタトニックに特化した理論書。ギタリスト向けですが、他の楽器の人でもペンタトニックを深く学ぶことができます。 

ペンタトニック・コンセプト完全マニュアル(CD付) (jazz guitar book Presents)

ペンタトニック・コンセプト完全マニュアル(CD付) (jazz guitar book Presents)

 
 

 

6.マイナー・コンヴァージョン完全マニュアル 

これもギタリスト向けです。パット・マルティーノが築いたマイナー・コンヴァージョンについて書かれている理論書。マイナー系のスケールだけで全部やったるぜ!という漢気を感じる本です。

マイナー・コンヴァージョン完全マニュアル(CD付)

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7.キースジャレット:ザ・ケルンコンサート

理論書ではありませんが、譜面を読みながらケルンコンサートを聴くと、キース・ジャレット構成力の高さを目の当たりにできます。これが即興なのか...と。

強弱の表記はありませんが、音はほとんど正確に採譜されているので(あとは譜面に書きようのないものくらい)、それも驚きます。 

SJ150 キースジャレット:ザ・ケルンコンサート ピアノのための

SJ150 キースジャレット:ザ・ケルンコンサート ピアノのための

 
 

 

 

【5/31まで】ARTURIA V Collection5 が50%OFFセール中。【NATIVE INSTRUMENTS | NI | NKS】

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ARTURIAのキーボード音源バンドルV Collection5が半額セール中。

セールが行われているのは、NATIVE INSTRUMENTSのWEBサイト。

Nks Special Arturia

 

 

Arturia(アートリア)はフランスのソフトウェア音源・シンセメーカー。

最近ではハードウェア・シンセのMATRIX BRUTEが話題になっています。

 

V Collectionは数々のヴィンテージ・キーボードを収録したバンドル。

シンセだけでなく、ローズなどのエレピ、オルガン、ピアノも収録されています。

おそらく半額になるのはバージョン5になってからは初めて。

 

V Collection 5 | Arturia

youtu.be

 

鍵盤楽器がこれだけ網羅され、これだけのクオリティ、そしてこの値段は他にはありません。

5/31(水)までとなっているのでお早めに。

 

 

 

 
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【6/27まで】Spotifyが3ヶ月100円のキャンペーンを展開中。

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定額ストリーミングサービスのSpotifyが、有料会員向けのPremiumサービスを3ヶ月間100円で利用できるキャンペーンを展開中。

 

6/27までに申し込むと、その後3ヶ月間、本来月額980円のプレミアムサービスを月額100円で使うことができます。

 

既に有料会員でPremiumを利用している人は適用されないので注意が必要です。

 

通常1週間はPremiumサービスを無料で使うことができますが、やはり期間が短いという印象もあります。

乗り換えを検討している方が試してみるのにもいいのではないでしょうか。

 

www.spotify.com

 

 

 

【SALE】WAVESのピアノ音源Grand Rhapsody Pianoがリリースセール中【Fazioli】

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WAVESが、ピアノ音源「Grand Rhapsody Piano」をリリース。

 

Media Integration(日本代理店)

Grand Rhapsody Piano | Media Integration, Inc.

WAVES (海外サイト)

www.waves.com

 

最近ではエフェクト以外にもシンセやエレピのソフト音源をリリースしているWAVESですが、ついにピアノ音源を発売しました。

 

Fazioliのピアノを収録しており、これはAdele(アデル)の『Hello』でも使用されたもの。

 

現在リリースに伴うセールを行っていて$29 で販売されています。

このクオリティでこの値段のピアノ音源はまずないでしょう。

ピアノ音源を持っていない方はもちろん、持っている方にも、選択肢のひとつとしてオススメです。

youtu.be

 

www.youtube.com

 

実際に使用したデモはこちら。

他のプラグインでEQやコンプなどの処理はしていません。

soundcloud.com

 

インストール時の注意点

インストールの際は、アプリとは別にサンプル・ライブラリーをダウンロードする必要があります。

これはWAVES Centralではなく、WAVESのサイトから手動でダウンロードします。

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製品ページに上記のようなアナウンスがあるので、リンクをクリックするとダウンロードページへ行けます。

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HDクオリティのものと、SDクオリティのものが選択できます。

両方ダウンロードすることもできます。

容量が大きいため、ダウンロードには時間がかかります。

のんびり待ちましょう。

 

最初にGrand Rhapsody Pianoを立ち上げた時に、ライブラリーをインストールした場所を指定すればロードされます。 

WAVES Centralで一度にできたらいいんですが、こういったところはちょっと不便ですね。

 

HDをダウンロードして使ってみましたが、結構重たいです。

いくつもプラグインを立ち上げていると厳しいかもしれません。

 

ともあれ、安くて音のいい、とても優れたピアノ音源であることは間違いありません。

 

Media Integration(日本代理店)
Grand Rhapsody Piano | Media Integration, Inc.

WAVES (海外サイト)

www.waves.com

  

 
 
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【スピーカー】Focal Solo6 Be Redを導入。

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Focal Solo6 Be Red

フランスのスピーカーブランド、Focal(フォーカル)のモニタースピーカー、Solo6 Be Red。

周囲で同じくFocalのSM9やTwin6 Beを使っている人がいて、「いいメーカーだなー」という印象が以前からありました。自身のフランス好きもあったり。

 

 

低域の再生能力

やはりこの価格帯ともなると、低域再生能力も40Hz(-3dB)となり、しっかりとローが出ます。ミックスやマスタリングをする上で、低域のコントロールというのは大事ですよね。もちろん大事でない帯域なんてないんですが、低域はスピーカーのサイズでどうしても制限が出てきます。

ローは(というか下の帯域は)上の帯域をマスキングしたり、全体の音量レベルを支配しがちであったり、実際出てないとそもそもコントロールしようがないので、このくらい出てくれるとかなり把握しやすくなります。

 

もちろんヘッドフォンで確認したり、最近はそういったローの部分をしっかり見ることができるメータープラグインなどもあるので、やりようはいくらでもあると思います。

自分の場合、低音はできるだけ体で感じたいというのもあっため、スピーカーでもある程度はいきたいなと思っていました。それはSolo6 Beでもなかなか難しいですけど。

 

ベリリウム・ツイーター

Focalと言えば、ベリリウムのツイーター。

高域再生能力は40kHzです。FocalのCMS65で28kHz(こちらはアルミニウム/マグネシウム)で、まあ「人間の耳で聴こえるのなんkHzまでだっけ?」となる気もしますが、たとえば今まで高域でいまいち把握できていなかったさりげない楽器が、グルーヴの大きな部分を担っていた、みたいなことがわかってきます。

ベリリウムって言うけどさー、高域は別にそんな問題になってないかな」と思っていたのが、覆されました。

 

上位機種と比較して

もちろんSM9やTwin6 Be、そしてTrio6 Be、最近ではSM6など、Solo6 Beより上の価格帯の方がいいスピーカーです。

ただ、よりスペックのいいスピーカーを導入するときに考えなければいけないのは、その部屋でそれをちゃんと鳴らせるか、引き出すためのアクセサリーを揃えられるか、といったことです。

SM9は本当にいいスピーカーですが、ローがすごいため、とても自分の部屋では扱いきれない。Solo6がギリギリオッケーかな、というところです。

 

スタンドも、CMSくらいまでであればコンクリートブロックやレンガの上でもいいかもしれません。でも、せっかくこのクラスのスピーカーを買うなら、ちゃんとスピーカースタンドも用意したいですね。

 

ケーブルも、今まではmogami2549だったのをVOVOX sonorus direct Sに変えました。

mogamiはすっきりとした音のケーブルで不満はありませんでしたが、VOVOXの方がSolo6の低域をより生かせると感じます。

スピーカーのセッティングも変更し、一旦落ち着いたものの、しばらくは試行錯誤になると思います。

 

これがより上位機種になれば、もっと考える必要が出てくるでしょう。

単純にコストがかかってくる。

 

そういったところを踏まえて、スピーカーの導入を考えてみてはいかがでしょうか。

 

思ったよりもいろんなスピーカーを使ってきましたが、過不足ない理想的なスピーカーに出会えたと思っています。

 

 

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ミックスをする時に考えること、大切なこと。

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さあ、ミックスをしよう!という時にまず考えること。

作詞・作曲、演奏、アレンジ、レコーディングからミックス・マスタリング。

仕事としても一通りのことはできて、それなりにいろんな現場に立ち会った経験があるからか、プロジェクトに関わっていない時でも相談を受けることがあります。

 

今回はアーティストからミックスについて相談を受けたので、自分ならどうしているか、というのを書ければと思います。

相談してきたのはアーティスト本人で、内容は「ミックス上がってきたんだけど、ラフミックスの方がいいんだよね。」というもの。

 

相談でなくとも、この種の話は意外とよく耳にします。少なくとも数ヶ月に一度くらいは。

 

なぜこういうことが起きるかというと、アーティストやミュージシャン、制作チーム側とエンジニアの意思の疎通がとれていない場合、そもそもアーティストがミックスのこと、レコーディングのことを何も知らない場合、です。

 

プロデューサーなり、ディレクターがちゃんといる一般的な現場であれば後日談的に「ラフの方がよかったんだけど、仕方ないよね」みたいな感じでうまく収まっているんですが(それはそれで切ない話だけど)、インディーズやインディペンデント(自主)の時はわかってる人もまとめる人もいない時がよくあるため、それで結構モメることがあります。

 

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エンジニアはミックスをする

当たり前のことですが、ミックスを担当するエンジニアはミックスをします。

レベル調整したり、パンニングしたり、コンプ・EQしたり、リバーブかけたり、エディットもしますしピッチ調整もします。アレンジの一員となってエキセントリックなことをすることもあります。

 

ただ、それって本当に必要でしょうか?

ちゃんとアーティスト、サウンド、そして大なり小なりのマーケットのことを考えられていますか?

 

エンジニアは基本的に外の人間であることが多く、その場限りでさようなら、だったりします。

アーティスト、ミュージシャン、バンドのサウンドも知らないし、今までの経験則で「これはこう」「あれはあれ」と、アーティストがミックスのことを知らなければなおさら、一人で進めて「はいこれです」とやってしまいがちです。

それでは、ダメです。ダメだと思います。

 

アーティストが不満を抱えたまま終わってしまって「なんか微妙だったし、次は他の人に頼もうか」と言われています、影で。

「やってもらったんだけど、全然よくないからあらためて代わりにミックスしてもらえない?」と依頼を受けたこともあります。

そうやって知らぬ間に次の仕事を失っていることがあります。

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じゃあ、どうすればええねん。

不満たらたらのミックス、それを実際に聴かせてもらうってどうなのかというと、良いんです。これが。

いい仕上がりなんです。いい仕事してるんです。

僕からしたらすごく良いし、やり直す必要なくない?といつも思います。必ずです。

っていうか不満を持つ理由がわからないです。いつも。

そして言います、「やり直さなくていいじゃん、ちょーいいし。」と。

 

では何が足りていないかというと、意思の疎通です。

相手がミックスのことをわかっていないなら、ちゃんとディスカッションしましょう。

まず録りが終わった段階(っていうか録る前から)、もしくは素材が届いた段階でどういう仕上がりにしたいか聞く。イメージする音源があるならそれを聴かせてもらう。基本ですけどね。

 

漠然としているなら、ラフミックスを聴いてもらって、「ここから自分はこういう風にするつもりだけど、どう?」と相談する。専門用語はなるべくやめて、イメージする音源などを逆に提供したり。とにかく聞けることは全部聞いて、伝えることを全部伝える。そして一緒に考える。

自分はメンバー、一員なんだという意識を持つこと。

そしてなんかよくわかってない彼らをサポートをしてあげること。

年が離れてても、経験に差があっても、関係ありません。対等です。

 

最初にそれがしっかりと出来ていれば、後で大きく認識がずれることは少ないし、建設的に意見交換、作業が進められます。無駄に感情的になることも避けられる。

多少めんどくさくても、後でもっとめんどくさくなるよりずっといいです。

どのみち仕上がりはいいんだし。

「絶対こうした方がいいのに、絶対。」と思うなら理解してもらえるまで話しましょう。

 

会社勤めなんかでもよく話題になりますが、コミュケーション力、大事です。

「いい仕事をしている」というその価値を知らないところで落としてしまっているというのは切ないし、ちゃんと評価につなげてほしいです。

 

売れているアーティストのお抱えエンジニアさんとかは、そういうところがホントにしっかり出来ているし、ディレクションまでやってしまう人もいます。

全幅の信頼を寄せられている、というわけです。

 

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商業音楽とオーガニック

それ以外に問題になってくるのが、商業音楽とオーガニックです。

基本的にエンジニアさんは商業ベースの仕事に慣れていて、オーガニック系の仕事をしたことがない人が多いです。ジャンルとしては、ブラジル、ジャズなどのアコースティックものや、ポップスではないアコースティックな歌モノなど。

イージーリスニングや、CM・劇伴インストとはまた違う立ち位置です。

 

その場合、音に対する考え方がそもそも違う。

オーガニック系のアーティストの場合、そもそもあまりコンプもかけたくないし、EQで整理されたくもないし、ボーカルをはじめリバーブをかけたくない、ということが多いです。

コンプもEQもリバーブも名前だけしか知らないくらいなんだけど、きっちりやったものを聴かせると「なんか違う」と。

つまりいわゆる商業音楽的な音が嫌い。

 

僕がミックス時の意思の疎通を強く意識するようになったのは、こういうオーガニック系のミュージシャンと接する機会がある時点を境にすごく増えたからです。

規模的にもすごく小さいし、予算もないし、PもDもいない。

でも音楽のクオリティはめちゃくちゃ高い。

このアーティストが求めているもの、音楽に必要なもの、そしてファンやまだ知らない人がそのアーティストの実像に違和感を持たないもの、そして音源ならではのもの。

 

そんなことを考えて日々接するうちに、必要なものは必要ない。何も足し引きしない。

極端に言えば、ミックスをしない。

それがいい結果を生むこともあるということに気づきました。

 

実際の作業自体は、レベル調整をして、パンニングをして(ベースをセンターにすると嫌がられることもあります)、本当に必要な部分だけコンプやEQをします。

マキシマイズもほとんどしない。

別の言い方をすれば、あえて聴きにくさを残します。

 

録り音命なところもあるし、素材がきて頭を抱えることもありますが、作品はずっと残っていく。

そう思えば、自ずとそこにある音楽が主体となっていくでしょう。

 

 

 


 


 


 

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