見失っていた本質:『WD Web Designing 2016年5月号』を読む
WD Web Designing 2016年5月号
マイナビ出版から偶数月に発売されているウェブデザイン雑誌、『WD Web Designing』。ウェブデザインにとどまらず、Webにまつわるあらゆる事柄を扱っている雑誌です。今回のテーマは「Web戦略のプロが教える問題解決法100」。
その中で特に学びになった、というかハッとしたことがあったのでそれを取り上げます。
ケーススタディ4:ペルソナ(カトウファームウェブリニューアル)
ここで取り上げられているのは米農家のカトウファームさんとウェブ制作会社LIGさんの案件。案件内容はカトウファームさんのウェブサイトリニューアル。
LIGさんはBLOGの運営を非常に積極的にやられていて、ユニークな文体にためになるトピック満載の記事で、ご存知の方も多いはず。毎日読むし、毎日ブクマくらいの勢い。
福島の米農家 カトウファーム
株式会社LIG
自分は仕事でWebに関わる時があり、趣味でサイトを作ったりということもあります。
そんなこともあってWebの新しい話題やデザイン、技術などはなるべく目に入れるようにしているのですが、あるサイトのリニューアルをしようという時にそういった比較的新しい技術やデザインを取り入れようと考えていました。モダンな感じで。
ただ、この案件の記事を読んで自分が根本的なことをすっかり忘れていたことに気づかされました。
その人自身のパーソナリティ。つまりは人柄や性格といったその人自身の本質的な部分。デザインや技術が先行するのではなく、あくまでそういったパーソナリティの実現から始めるということの大切さであり、そのためのデザインであるということ。
ウェブの世界には本当に美しいサイトや、モダンなもの、洗練されたものがたくさんあって、当然なんですがそこに魅了されます。いざそれを自分の領域で活かそうとして、気がつくとそもそもなぜ美しいサイトでなければならないのか、モダンでなければならないのか、というところをおろそかにしてしまいます。
魅せられるあまり、本質を見失っている。
なにより気をつけなければいけないことのはずなのに、無意識のうちにドツボにはまっていました。
カトウファームさんの人柄、性格をなによりも反映したLIGさんのサイト制作に心打たれました。
正直LIGさんのブログは割とラフな、くだけた、もっというとふざけた感じのブログなので、そういう会社なのかなと思っていました。(ごめんなさい)
すごく誠実で真摯な制作会社なんだなと印象も変わりました。(ほんとごめんなさい)
ただ、「カトウファーム」での検索順位が1位ではないので、Schema.org組んであげたりしたらいいんじゃないかなと思いました。(ほんとほんとごめんなさい)
『WD 5月号』は他にもWeb戦略における様々な問題の解決法、というかそのヒントがたくさん盛り込まれていて、何かひとつはあてはまるものがあると思います。
事例として掲載されている企業も実際に仕事で関わったりすることがあると「この会社いい会社だな...」とつくづく思う企業ばかりなので、本質的だと思います。
日々学ぶことばかりですねー。
- 作者: 雨宮秀仁,神尾武志,神保直樹,和田直美,増井達巳(特別寄稿),株式会社メンバーズ
- 出版社/メーカー: マイナビ
- 発売日: 2015/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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