MUREADER’s blog

DAW、プラグイン、音楽機材などDTMの話が多めです。

細野晴臣の録音史:鈴木惣一朗『細野晴臣 録音術』

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日本のポップス史において最重要人物と言ってもいい、細野晴臣の録音史を対談形式て深く探っていく一冊。

インタビュアーはプロデューサー、エンジニアとしても有名な鈴木惣一朗

相手となるのは、これまで細野晴臣作品の歴代エンジニア総勢7

名。吉野金次、田中信一、吉沢典夫、寺田康彦、飯尾芳史、原口宏、原真人という顔ぶれ。

それぞれの担当した作品のインタビューに、細野晴臣の作品に対するコメント、その間に大瀧詠一吉田保など当時切っても切れない関係のコラムなどが挟まれている構成。

 

録音術と銘打っているが、必ずしも録音技術に偏らないように、細野晴臣という人がその現場でどういう存在であったか、またその時代背景はどうであったか、というところに配慮され本作品は構成されている。

 

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なにはともあれ、こういう本は実際の作品を聴きながらじっくりと読み進めるのが楽しい。幸いまだどの作品も手に入るし、最近のものはApple Musicなどでも聴くことができる。

エンジニアの技術的な話が好きな自分としては、吉野金次はスネアの裏にマイクをたてないとか、そういったところも楽しい。

エンジニアのプロフィールはもちろん、各作品のリリース日や収録曲、演奏楽器などクレジット部分もしっかり記載されていて、読み物としておもしろいだけでなく、データとしてもよくまとまっている本だと感じた。

 

こういった本は題材にどういった角度で光をあてるかでおもしろいかつまらないかが分かれてしまうので、本としてちゃんとおもしろいというのが何より素晴らしい。

細野晴臣を知るための本としては格好の一冊ではないだろうか。

 

 

細野晴臣 録音術 ぼくらはこうして音をつくってきた

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