All The Things You Areの謎
All The Things You Areというジャズのスタンダード曲があります。
曲の最初にちょっとだけイントロがついているんですが、いま現代のモダンでコンテンポラリーなジャズではまず演奏されることはなく、全然演奏されることのない可哀想なピロローンてイントロ、あれってずっとアウフタクトの音はパッシングノートってことかと思ってたんですけど、HmP5↓+♯9thだとスッキリおさまるんですね。
ああスッキリスッキリ。
これはスパニッシュ8ノート・スケールと言われますが、All The Things You Areにどこかスペインの空気を感じる時があって、それはこのせいだったのかな、なんて思います。演奏しないのに。
そう考えると、たまには演奏しようかなとか思います。
で、このAll The Things You Areのイントロの件、人に聞いたらAlterdでいいんじゃないの、という回答。
Alterdだと5thが欠けると思ったのだが、その人としては何かアドリブするんだったらそこは自由だよね、という解釈でした。
実際251の解決で2m7が-5で、かつ1がトニックメジャーだった場合、2m7-5をLoc、5をHmP5↓という形もあるだろうけど、解決の仕方はなんか不自然かなと思います。
対して2m7-5からひっくるめて1のスケールと考えちゃうという人もいます。
ちなみに2m7-5はバークリーだとLocと教えられるそうですが、アボイドの関係でLocナチュラル9thがいいんじゃないかという説もあります。
これ全部プロの話ね。
ジャズの理論をつきつめていくと全てのコードと進行に正解が欲しくなるけれど、理論もそれぞれ、人もそれぞれだなぁと思う今日この頃です。
他の曲にもこういうのたくさんあるんだろうな。
友達から教えてもらった守屋純子のAll The Things You Are、よかった。