Margaret Chaloff(マーガレット・チャロフ)探訪その1
Margaret Chaloff(マーガレット・チャロフ)が気になって、調べ始めている。
ピアノ教師としてとても優れた功績を残している。
アメリカのピアニストJulius Chaloff(ジュリアス・チャロフ)の奥さんで旧姓名はMargaret Stedman(マーガレット・ステッドマン)。ジャズ・サックス奏者Serge Chaloff(サージ・チャロフ)の母親。
その功績がどういったものか、というところなんだけど、教え子たちの名前を見るだけで唖然とする。
キース・ジャレット、チック・コリア、ハービー・ハンコック、ジョージ・シアリング、ケニー・ワーナー、マルグリュー・ミラー、スティーブ・キューン、秋吉敏子などなど錚々たる、まさにジャスの巨人たち、そんな面々のピアニストにピアノを教えている。すごいよね、これ。
マーガレット・チャロフ自身はクラシック出身でロシア系のピアノテクニックを指導していたらしい。おそらくジャズの理論などそういったセオリー的なものではなく、ピアノの鳴らし方や体の使い方とかそういったピアノを弾くときの基になる部分や、クラシックなんじゃないだろうか。
指導としてはスピリチュアルな側面もあったらしいけど、どういったテクニック指導をしていたのかとか、スピリチュアルな部分をどうピアノの音色に反映していくのかとか詳しいところがわからない。
脱力、歌うように、禅的な、というあたりはピアノを弾く上で当然通る道なのだけど。
こちらのフォーラムにインタビューの転載が投稿されている。
ここではマーガレット・チャロフについてジャズピアニストのキット・ウォーカーが質問に答えている。キット・ウォーカーはマーガレット・チャロフが亡くなるまでの7-8ヶ月教わっていたという。これだけで、かなり精神的な部分や、アレクサンダー・テクニークとは異なるがそういった体の使い方といった根源的なものを重視した指導を行っていたということが伺える。
そして友人から教えてもらったバークリー音楽院が出版しているピアノテクニックの本があり、Stephany Tiernanというバークリーの教授がマーガレット・チャロフのアプローチを発展させているという。
ATNあたりで日本語訳されていないかなと思ったけれど、ざっと調べた感じされていないっぽい。なのでひとまず英語版を注文してみた。
Contemporary Piano Technique: Coordinating Breath, Movement, and Sound
- 作者: Stephany Tiernan,Jonathan Feist
- 出版社/メーカー: Berklee Pr Pubns
- 発売日: 2011/05
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届いたら、読みつつまた何か書ければいいなと思う。
マーガレット・チャロフはボストンで有名なピアノ教師だったということなので、バークリーともつながりが深いのだろうか。バークリーに行ってないのでその辺りもよくわからない。
どなたかバークリーに行った方でご存知の方、情報いただけると嬉しいです。
ハンコックが最初に参考、影響を受けたのがジョージ・シアリングというのを考えるとその師であったマーガレット・チャロフに師事するというのは自然なことだろうし、すごく重要な存在な気がする。
それぞれの自伝にも詳しい記載があったりするのだろうか。
引き続きしばらく気にかけつつ追ってみる。
その1と書きながらその2あたりで終わってしまうかもしれないけれど。
キース・ジャレット インナービューズ―その内なる音楽世界を語る
- 作者: キースジャレット,ティモシーヒル,Keith Jarrett,Timothy Hill,山下邦彦
- 出版社/メーカー: 太田出版
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- メディア: 単行本
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