【RX7対応】iZotope RX5でノイズ除去をする。【ノイス処理】
注:2019年現在の最新版はRX7です。
De-noiseは現在Spectral De-noiseという機能になっています。
できることは同じなので、この記事でも読み替えていただければ大丈夫かと。
いつもいいレコーディングスタジオで録音できればいいけれど、なかなかこのご時世そうもいかず、録音したものにノイズが...。そういった時に便利なソフトウェアiZotope RX5。単体でも、DAWのプラグインとしても使用できます。ちなみにiZotopeはアイゾトープと読みます。
機材やソフトもプラグインも今は随分安くなって、自主制作の音源はもちろん、インディーズなどでもかなり良いクオリティのものを作れるようになりました。
ただ、レコーディングの環境を構築するとなると話は別で、完全防音のレコーディング部屋を持つというのは中々難しいです。稼ぎまくってる会社員の方が「家にスタジオ作りました!」なんて聴くと、うらやましくて夜も眠れません。ええなー。
自宅で録音して、いいテイクが録れた!と思っても、ちょっと気になるノイズが入ってしまうこともあると思います。ライブ音源を作ろうと思ったもののノイズを抑えたい...とか。
私自身、自主制作ものやインディーズのミックス、その他音楽以外のナレーションものの編集などを手がける時に、送られてきたオーディオデータにノイズが入っていることもあります。全部アーティストの自宅で録音して、冷蔵庫の音やら近所の騒音だったりバイクの音とかが入っていたこともあります。まあ、正直「少しは気を使って録れよ...」と思いますが。
ミックスやマスタリングを行う際に必ず音圧を上げる作業が入ってきますよね。
ゲートで処理できるものなら良いですが、そうはいかないこともあります。
すごくいい歌声の裏にサーっとノイズが、とかアコギのアルペジオが小さくてノイズが気になるとか。
そういった時にRX5は大活躍します。
例えば私の中で一番使用頻度が高いのがDe-noiseという機能。文字通りノイズを除去または低減させる機能です。
使い方はとても簡単で、画面右のメニューにあるDe-noiseを選び、まずノイズだけが鳴っている範囲を選択。
De-noiseウィンドウのLearnボタンをクリックしてノイズを取得します。
改めて、ノイズを除去したい範囲を選択して、De-noiseウィンドウの右下にあるProcessボタンをクリック。
そうするとあっという間にノイズだけが消えて、綺麗になります。
もちろんこれだけでどんなノイズも除去できるかというとそうではありませんが、例えばトラック全体に渡ってずっと歌の後ろでなってる小さな、でも気になるノイズなんかはこれだけでほぼ解決できます。
他にもピークオーバーでクリップしている(音割れ、歪み)を修正するDe-clip、ハムノイズを修正するDe-hum、カチッと言った音を取り除くDe-click、残響を減らすDe-reverb、ノイズを消しつつもうまく前後とつなげたい時に役立つSpectral Repairなど沢山の編集・修正機能があり、いわゆるPhotoshopなんかでいうところの写真のレタッチという感じで、オーディオにおけるレタッチを行うことができます。
あとはInstant Processがとても便利。
気になるポイントはほんとちょっと、修正したいけどいちいち設定するのは面倒という時に、画面下中央にあるInstant Processを選択すれば、設定を省いて修正したい箇所を選ぶだけでノイズを低減させたりすることができます。
割と最近までRX1を使っていてようやくRX5にアップデートしたのですが、これホントにサクサク編集できて素晴らしいです。
どちらかというとポストプロダクションの現場で使われることの多いRX5ですが、音楽制作の現場でも様々な問題に立ち向かうためのツールとして非常に役立ちます。
ちなみにこのRX5はRX5 Advancedという上位版もあり、そちらでは逆にアンビエンスを足したりすることができるAmbience Matchなど、さらに充実した機能を持っています。最近プラグイン使用のみで機能限定の割安なPlug-in Packというものも登場しました。
DAWやエフェクトプラグインだけでは解決できない録音の問題をRX5でうまく修正することができて、今では手放せないツールとなっています。
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