Parker Blues
今日は閑話休題というか、ブルースの話からスウィングの話をひとつ。
ジャズでは切っても切りはなせないブルース(正式にブルーズと言う方も多いですね)ですが、このブルースというもの、かなりのやっかいものであります。
例えばジャズでブルーノートスケールというのがあってそれを覚えればたいていどの曲もそれっぽく弾けちゃったりするんですが、じゃあなんでそんな弾けてるの?って話になると皆目わからなく、というかわかりづらくなっちゃったりします。
つまりブルースを理路整然と説明できる体系が存在しないから、と言われます。
これは今日まで続いていて、音楽の歴史の中でも多いなる謎のひとつと言ってしまってよいでしょう。「ブルースを理論的に教えてください」と言ってスラスラと教えてくれる先生なんておそらくそうそういないんじゃないかと思います。
ではどうやって学習し発展させて行くかというと、先人達の優れたフレーズをコピーしたり、よく使われるフレーズというのを体に覚え込ませる、そして「この時には合うな、この時には合わないな」というのを繰り返していく、ということになります。
ブルースといえばCharlie Parker(チャーリー・パーカー)あたりでしょうか。
この「Now's The Time」はセッションでもよく演奏されるブルース曲ですね。
この演奏ではパーカーはブルーノートスケールをあまり使わず、ブルースを発展させようという意図が見られます。ピアノに至っては執拗にブルーノートを避けるあまりフレーズのつながりがいまいち良くないようにすら思います。
ブルーノート禁止令でもあったんでしょうか。これだけ弾ける人なのでなんらかの意図があったのでしょう。
そしてパーカーブルースと言われる「Confirmation」。
ブルースの進行が各所に散りばめられており、新しいブルースの解釈をもたらした1曲と言っていいでしょう。この曲、ブルーノートつかってアドリブするとすごくしっくりきたりします。
先述した反復によってブルージーな演奏は出来るようになりますし、パーカーのような発展性も得られれば生きていく上では問題ありません。それでも気になっちゃうブルースの理論。一体どうなってるの?と。
気になっちゃいます。
そこでこの本。
ブルーノートと調性 インプロヴィゼーションと作曲のための基礎理論(CD付)
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下方倍音列というそもそも存在しないものから組み立てられる理論で、そもそもそれがどうなのか、という話はありつつもブルースの理論体系として明快に書かれているそうです。
すみません、僕は読んでません。
読んでみたいなとは思いつつもなかなか時間がとれず...。そんな困ってないし...。
読んだ際にはまた書こうと思っています。
ブルースへの、ブルーノートへの興味が尽きない方はいかがでしょうか。
- アーティスト: Charlie Parker
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