ディアンジェロ来日公演に行ってきました。
D'Angelo & The Vanguard、ディアンジェロのライブでした。
正直、あんなすごいと予想していませんでした。
僕にとってディアンジェロはお化けみたいな存在で、ブラックミュージックに君臨していながら、生きているのか死んでいるのか、本当に音楽をやっているのか、このネット社会の中ですらおぼろげな存在でした。
それが昨年新しいアルバムが出て、今年来日するという。
またまた冗談でしょー、絶対キャンセルするに決まってる、そう思っていました。
そんな予感を孕んで、開演の40分押し。
なんとなく「そういうライブ」なんだろうな、と。始まるまでは。
それは見事に裏切られました。
こんなにもハッピーで、愛とエネルギーに溢れ、踊り、絶唱する人なのかと。笑顔を絶やさず、ファンと握手を交わし続ける人なのかと。
友人の言葉を借りれば、曲の途中ブレイクする度、全ての時間が一瞬静止したかのような強烈な間とグルーヴが生まれていた。
ライブの後半はどの曲もやたらエンディングを引っ張りまくる展開でしたが、その繰り返されるエンディングの度にギアが1段、また1段と上がり続け、気づけば僕も我を忘れていました。
別世界に連れていかれる、という意味では初めてビョークを観たときのような。あれとはまた全然違う感覚だけれど。
こんなすごい人がいるのかと、今までお化けのようにはっきりしないながらも、惹きつけられ、離れられない理由がわかった気がします。
アンコールの最後は、演奏中ミュージシャンが順々に抜けていくという構成だったんですが
、最初に抜けていったのがクリス・デイヴ。当初はディアンジェロのバックが務まるのだろうかと正直不安でしたが、様になっていました(どこから目線だよっていう)。
ディアンジェロとがっしり抱き合う姿が印象的でした。
バンドメンバーの最後になったのが、ベースのピノ・パラディーノ。この来日公演、彼がいてこそ、という気さえしました。
ライブを観るまでは、もう来日しないんだろうなと思っていたけれど、ディアンジェロは本当に楽しそうで、「ああ、また来てくれるだろうな。」と感じました。
なので、また来日したら行きましょう。
ミーハー炸裂ですが、ブラウン・シュガー始まるとやっぱ、うおおおお!って思いますよ。笑
それにしても、スタンディングで40分押しは精神的にも体力的にもなかなか堪えますね。
ジョアン・ジルベルトの時は座りだったからまだよかったのか…と思いました。
なにはともあれ、素晴らしいライブでした!
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